保育所は、社員同士もつながる『コミュニケーションの場』
2017年10月、茨城県つくば市に企業主導型保育所「ウエルキッズつくば園」を開園したウエルシアホールディングス株式会社の業務部 グループ総務担当部長 小沼様とウエルシア薬局株式会社 人事本部 人事部 山越様にお話を伺ってきました。
どうして企業主導型保育所を作ろうとしたのでしょうか?
産休育休の取得が当たり前で、働きやすさが求められている時代のなか、福利厚生でどこまで踏み込めるか、という取組みとして保育所をたてました。
会社として、従業員が幸せに働いて欲しいという想いがありますし、社員も会社を良くしたいと思っているんですね。
子どもを保育所に預けられなかった、ある従業員が報道をきっかけに社長に相談したんです。
その社長がたまたま知見のあるかたに制度を詳しく教えていただける事がありまして。
つくば市に作ったのはなぜですか?
保育所が設置できる遊休スペースがあったことと、当社の店舗が集中していたことが大きな理由です。
加えて予定地の近くに、当社が運営する調剤薬局があった事が決め手ですね。
薬剤師は女性が多く活躍していること、それに処方や副作用の情報の更新が日進月歩なんです。
だからこそ、産休や育休を取得してすぐに復帰したいという人が多いんです。
運営事業者はどのように選定したのですか?
自営も検討こそしましたが、事故のリスクが大きすぎてすぐにやめました。
コンサルタントに入ってくれる会社さんも検討したのですが、やはり保育施設の運営ノウハウがあるところが安心だろうと思いまして。
当社が小売業ですので、その業界特性にあわせて柔軟な保育プランを作成いただけるかどうかと、設備面での的確なアドバイス、それに茨城県という立地でも確実に施設運営ができるところを探しました。
実際に企業主導型保育所を設置してみていかがですか?
職場の近くに保育所があることで出社、退社のギリギリまで親の愛を注げる環境なのがメリットですね。
あとこれは個人的な感想ですが、本社で勤務している社員と店舗で勤務している社員とは地理的に離れているので、どうしてもやり取りが薄くなりがちなんですね。保育所があることで改めて店舗で働く社員の生の声を聴くことのできる『コミュニケーションの場』としても役立っています。
インタビューへのご協力、ありがとうございました。
■取材のご協力先
ウエルシアホールディングス株式会社
業務部 グループ総務担当部長 小沼様
ウエルシア薬局株式会社
人事本部 人事部 山越様
http://www.welcia.co.jp/ja/index.html
委託先を変更する際、保育士が残ってくれたので、継続して「安心」を提供できました。
2015年に他社から当社に保育施設「はなみずき保育園」の運営を切り替えていただいた、国際親善病院様の管理部総務課・伊藤課長に、お話を伺ってきました。
そもそも、院内保育施設を開始したきっかけは何だったのでしょうか?
やはり、医師・看護師の採用に苦労しています。人材を確保したいという思いがあり、
そのためには職員が安心して自身のお子さんを預けることができる保育施設であることが一番大事だと考えております。
実際に保育施設を運営してから、産休明けの復職率が上がりました!
医師・看護師は仕事柄、医療技術が進化するスピードが早いので、この進化について行けるよう、出産後すぐに復職したい!というお声をいただくことが多いんです。
運営切り替えのきっかけを教えて下さい。
もともと依頼していた法人が、新たに認可園の運営に参入することとなり、保育士をはじめとした人員確保の面で当院の保育施設から撤退したいとの打診を受けたことがきっかけです。
そんななかで、当社をお選びいただいた理由はどういったところなのでしょうか?
業績と、保育の質といったところがポイントですね。
当時、保育施設の運営を依頼できる企業そのものが少なかったんです。
依頼できたとしても近隣での保育施設運営の実績が乏しいところばかりだった中で、ライクキッズさんは実績も豊富で安心感がありました。
実際に担当の方とお話するなかで、ヘルプ制度(※)やマニュアルが充実していることもわかりました。
こういった部分を通じて、安心して子どもを預けることができる保育施設を運営してくれそうだと感じたので、ライクキッズさんに決めました。
※ヘルプ制度とは?
病気やけが等によって、職員が急に出勤できない際に、近隣の施設の職員が臨時で勤務にあたること。
運営施設数が多く、幅広いエリアで保育施設を運営している弊社ならではの制度。
実際に運営を切り替えていかがでしたか?
切り替えのタイミングでは、ライクキッズさんと以前の委託会社でしっかり協力し合い、元々いた保育士の先生が残ってくれたことが良かったですね。一番は子どもたちが安心できますよね。
安心で言うと、マニュアルがとてもきっちりしていることも印象的ですね。
病院なので、どうしても保育施設での感染という部分が気になっていました。院内感染の認定看護師がいるのですが、ライクキッズさんの院内感染予防マニュアルがとてもしっかりしていて、高く評価していました。
おかげで感染も少ないですよ。
ありがとうございます。当社での保育施設運営も丸4年となりますが、なにか印象的なことはありましたか?
実は、二人目三人目を出産した職員の復職率がさらに増えたんです。
実際に利用者に聞いてみると、保育施設の一子目の対応がよかったからという声もありますし、さらには妊娠しているときから、「はなみずき保育園に通わせるから」といううれしい声もあります。
インタビューへのご協力、ありがとうございました。
■取材のご協力先
社会福祉法人 親善福祉協会
国際親善総合病院
管理部総務課 伊藤課長
https://shinzen.jp/